
こんにちは!
梶原ピアノ教室 梶原香織です
小澤征爾さんが旅立たれましたね
何を隠そう
私も10代から20代にかけて
小澤征爾さんのファンで
レコードはたくさんたくさん
持ってましたし
演奏会にも何度も足を運びました
尼崎のアルカイックホールでの
新日本フィルの公演では
友達と前の方の席を陣取り
演奏直後にステージに花束をもっていくという
ミーハー💦なこともやっていました
その時も
小澤さんは優しい笑顔で
「どうもありがとう」
とおっしゃってくださり
握手もしてくださって💕
大学時代には
小澤征爾さんの上のお兄様が
京都でやっておられた
レディースホテルで
ピアノを弾いていました
少しばかりはご縁があったなあと
今思い出しても懐かしいです
よく似ていらっしゃるお兄様ですが
物静かな方で
モーツアルトがお好き
そのホテルの朝のコンサートでは
モーツアルトを弾くと
ホテル無料券がもらえるということで
度々テレビにも取り上げられていて
今ごろ思い出しましたが
そういえば
フジテレビの番組の企画で
私、そのホテルで
番組の企画みたいな感じで
あの片岡鶴太郎さんに
ピアノ教えたんですよねー
バッチリ
ゴールデンの番組に出て
ピアノも弾いたのだった!
サインももらったのに
一体どこに行ったのか…
鶴太郎さん
メチャクチャ真面目な方でした
おっとっと…
そんなことよりも…
とにかく感動したのは
小澤さんが
ヨーロッパに行かれた時のことを
詳細に記してある
「僕の音楽武者修行」
を読んだ時です
高校時代に読んで
大感動!
小澤さんは
お金のない中
バイクの会社に直談判し
スクーターに
日本の国旗を描き
そのスクーターと共に
船でヨーロッパに渡り
ヨーロッパを走り回って
宣伝をしてくることを条件に
渡航費を出してもらった
たしかそんな内容で
当時は
アジア人がヨーロッパの音楽など
わかるわけがないという
偏見が強い中
それでも修行の旅を続け
カラヤンやバーンスタインに認められ
ブザンソン指揮者コンクールに
日本人初として優勝された
とんでもなく大変なことを
やってのける方
それも
音楽への情熱があればこそ
毎朝必ず5時に起きて
楽譜の勉強
これは必ず毎日だったと聞いています
小澤さんが
先生である齋藤秀雄先生の
門下生を集めて結成された
サイトウ・キネン・オーケストラ
結成後すぐの演奏会に行きましたが
同じ齋藤秀雄門下の奏者の方々の
アンサンブルは本当に素晴らしくて
シンフォニーホールが
大感動で包まれました
アンコールで
パガニーニの「常動曲」を
演奏された時には
出だしだけ振って
あとは
バイオリン奏者の中に入って
ステージに腰掛け
とってもにこやかな笑顔で
その演奏を聴いておられた様子が
本当に素敵で
音楽に愛されている人は
こういう表情が出来るんだなあと
大学生ながら感動したのを覚えています
オーケストラが大好きだった
私にとって
小澤征爾さんは本当に神でした
小澤征爾さんの演奏会で
たくさんの素晴らしいアーティストとの
出会いもありました
トランペットのモーリス・アンドレ
なんと神々しいトランペットだったことか!
ソプラノ ジェシー・ノーマンの
深く慈愛に満ちた歌声
クラリネットのカール・ライスターも
はたまた
現代の作曲家 武満徹の曲に出会ったのも
小澤さんの演奏会からでした
小澤さんの演奏会に行く前には
そのプログラムの曲目を
レコードで何回も何回も聴き
また
オーケストラスコアを買い求めて
楽譜とにらめっこしながら聴くという
かなりオタクなことをやりながら
あの時代に
いろんな音楽をいっぱい聴いてきたことが
今の仕事にとてもとてもつながっていることは
言うまでもありませんし
だからこそ
今、この仕事が出来ているとも思います
ですから
小澤征爾さんには
改めて大感謝 です
私がファンだった時代は
こんな感じの小澤さんだったなあ~
ボストン響とかサンフランシスコ響の
指揮者だった頃
あちらの世界でも
きっと勉強を続けておられるでしょうね
きっとお疲れだと思います
しばし
ゆっくりなさってください
本当にお疲れさまでした
そして
ありがとうございました
来月
小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト
オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」
観に行きます!
追悼公演となりますね
ではまた
梶原ピアノ教室
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